>>96 ひと言でいえば「静かな完成度」 まず立ち上がるのは華やかでやわらかな香り。花のようであり、熟した果実のようでもあり、どこか和の線香にも似た落ち着きがある。 口に含めば、角がまったくない。丸い。とにかく丸い。甘みとコクが滑らかに広がりながら、舌の上をすべるように流れていく。 派手に主張してこないのに、飲むほどに深みが増していく。 まるで高級な和食の出汁のように、静かに、しかし確実に「旨さ」が積み重なっていく感覚。 そして余韻。これが一番の魅力かもしれない。 飲み込んだ後、喉の奥からふわっと香りが戻ってきて、やさしく長く残る。しつこさは一切なく、ただ上品に消えていく。 騒がず、誇らず、それでいて圧倒的に完成されている